自由が丘のほがらかな出版社

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春夏秋冬タイトル

こんなに晴れた土曜日に。
朝、洗濯物を一気に片付けて、掃除をして爽快です。
春の晴れた日の空はたまりません。
みなさんはどんな土曜日をおすごしですか。

私はシーツがバタバタバタッと
風にはためいた音を聴いた瞬間、
いてもたってもいられなくなり、
日焼け止めだけ塗って自転車に飛び乗りました。
坂道の上にあるコーヒー屋さんを目指し、
朝から坂道をぐんぐん登ります。
そのうち立ち漕ぎになって、
青空だけみながら息きらして登りました。
いやー、立ち漕ぎ後コーヒーはおいしい。
そして、たのしっ!!

さて、最近宝物になった感動本です。

*辰巳芳子『庭の時間』(文化出版局)
辰巳さんのお庭から生まれる12ヶ月それぞれの花々、
彩り、レシピ、そして季節ごとの想いが丁寧にまとめられて
一冊になっています。
どの季節も、自然の恵みのありがたさに溢れていて、
生きている庭と、樹木や草花の想いを汲みとり一緒に生きている
辰巳さんの精神の美しさに感動します。

わたくしごとですが、私は名前が桃子で、桃の季節になると、
この世に生んでくれた父と母に感謝する季節になるのですが
その想いが祖父母やご先祖さまにも及ぶようになった30代。
祖父母の戦時中の手紙のやりとりを読んだときにも強く
命のあることを感謝しました。

この本の「4月 咲顔」という章のなかで、
辰巳さんは桜の木を眺めるご両親のことを書かれています。

 二人は幼馴染みで始まり、複雑な家族構成、二つの戦争から生還して、
花の梢を前にしたのです。

テラスで肩を並べ、身をのり出し「きれいだねえ、本当に」
ほほえみ交わす万感の情を花はなんとみたでしょう。

「月光の花吹雪につつまれ、夜の更けるのも忘れていましたね」という恋文を、
膨大な恋文の束の中から見出したのは、二人が亡くなってからでした。


 柳田國男は「笑の本願」という文中で、声をたてて笑うのと、
ほほえむえみとを大別し、ほほえむ笑顔を咲顔(えがお)と云うべき
と云っておられます。


父と母には、折々、二人だけの笑み交わしがありました。
「全血をそそいで君を愛す」と書いた人と、云ってもらった人。
音信不通の時空にあってさえ、ゆるぎなく結ばれていた人間の、咲顔だったでしょうか。


夫婦においてこんな覚悟のしかたで向き合う。
全血をそそいで君を愛す
私の祖父母の手紙にも、言葉は違えどそのようなことが
書いてありました。
わたしの命は、脈々と繋がれてきた上にある命なのだよなぁ。

4月は菜の花丼のレシピでした。
菜の花の緑とからすみのオレンジが目に鮮やかで
さっぱりとして美味しかったです。

この本、書店さんでお見かけの際は、ちょっと手にとってみて
いただけたらと思います。

とっても長くなってしまいましたが、
読んでいただいた方、ありがとうございますコーヒー
良い週末を!
それから、4月生まれの方。
お誕生月、本当におめでとうございます花

仕掛け屋日記::木村編 | 11:40 AM | comments (0) | trackback (0) |








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