2018,02,13, Tuesday
『21世紀の楕円幻想論 その日暮らしの哲学』刊行記念 ふたつの原理のあわいを生きる 平川克美 × 安田登 トークイベント 人はひとつの原理に生きるにあらず―― 今年1月末、『21世紀の楕円幻想論』を上梓された文筆家の平川克美さん。 自身、実業家としての成功と失敗を経て背負ってきた大きな借金を、昨年ついに完済し、喫茶店店主として「その日暮らし」を実践するに至りました。本書で著者が語る社会像と生き方には、たしかな実感と説得力がこめられています。 等価交換と贈与、無縁と有縁、都市と田舎…etc. 対立的に捉えがちなふたつの原理のあいだで、いかにして折り合いをつけていくのか? 真円的思考(=二項対立思考)を離れ、やわらかな楕円的思考を取り戻していくことにヒントがありそうです。 今回のゲスト、能楽師の安田登さんは、あっち(異界)とこっち(現実)のあわい(間)をつなぐ存在である、能のワキ方として活躍する一方、著書『あわいの力』などを通じて、新しい時代の姿を求め、「あわい」の世界を探求してこられました。 楕円的思考・生き方の真髄に迫る異色の対談。 ご参加お待ちしております! <概要> 日程:2018年3月6日 (火) 時間:19:00~20:30 (開場 18:30~) 料金:1,350円(税込) 定員:110名様 会場:青山ブックセンター本店 大教室 <ご参加方法> [1] 青山ブックセンターウェブサイトの「オンライン予約」にて受付。 [2] 本店店頭にてチケット引換券を販売。 ※電話予約は行っておりません。 受付時間: 10:00~22:00 (※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。) <出演者紹介> ![]() 平川克美(ひらかわ・かつみ) 1950年、東京都生まれ。隣町珈琲店主。声と語りのダウンロードサイト「ラジオデイズ」代表。立教大学客員教授。文筆家。早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。著書に『小商いのすすめ 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』『「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ』(ともにミシマ社)、『移行期的混乱』(ちくま文庫)、『俺に似たひと』(朝日文庫)、『路地裏の資本主義』(角川SSC新書)、『言葉が鍛えられる場所』(大和書房)、『「移行期的混乱」以後』(晶文社)など多数ある。 ![]() 安田登(やすだ・のぼる) 1956年千葉県銚子市生まれ。高校時代、麻雀とポーカーをきっかけに甲骨文字と中国古代哲学への関心に目覚める。高校教師をしていた二五歳のときに能に出会い、鏑木岑男師に弟子入り。能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。著書に『あわいの力 「こころの時代」の次を生きる』、シリーズ・コーヒーと一冊『イナンナの冥界下り』(以上、ミシマ社)、『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『あわいの時代の『論語』: ヒューマン2.0』(春秋社)など多数。 <書籍情報> 『21世紀の楕円幻想論――その日暮らしの哲学』 ![]() 平川克美/著 1,800円+税 めざすべきは、正円じゃなく、楕円。 もう1つの焦点をいかにしてつくるか? 全財産を失い、右肺の3分の1も失った著者がたどり着いた、新たな贈与論。 人は必ず病み、衰え、老い、死んで土に還る。でも、その可傷性・可死性ゆえに、生きている間だけ人は暖かい。平川君が構築しようとしているのは、壊れやすく、傷つきやすいけれど、それゆえ暖かい「生身の人間の経済学」である。――内田樹氏、推薦! 文無し生活、その日暮らし、タケノコ生活、自転車操業の日々となった。とほほである。 多くの人々は、そんな生活をしたいとは思わないだろう。しかし、やってみるとこれがなかなか時代に適合した生き方のようにも思えてくる。…そのために必要なものは何か。…その答えは本書をお読みいただきたいと思う。――「まえがき」より 『小商いのすすめ』から6年、『「消費」をやめる』から3年を経た、平川哲学の集大成。
お知らせ | 06:58 PM | comments (0) | trackback (x) |
|
コメント
コメントする
|
